意見が言いづらい職場、ノルマに対する圧力がある職場、人間関係の悪い職場…。
そういった環境につきものなのが「息苦しさ」です。
「この圧迫感のある環境を改善したい」と考えている人向けに、いくつか方法や考え方を紹介していきます。
Contents
息苦しさの原因とは
おそらく仕事場において胃がきりきりするほど息が詰まっている人は、同時にその空間においてあらゆる方向に気を遣っていると思います。
- 上司に頼まれたことに関して「ノー」と言えず、作り笑顔で対応してしまう
- 仕事を周りに割り振ったり頼むのが苦手で、つい自分が抱え込んでしまう
- 周囲の自分に対する評価が気になり、陰で批判されていないか気にしてしまう
- 他人と自分の評価や実力を比べ、焦燥感に襲われてしまう
- 自分に対する悪口を聞いてしまいひどく落ち込んでしまう
- ノルマに追われ、常に焦りが付きまとってしまう
こういった経験があるかと思います。
このような環境に身を置き、常時神経をとがらせていてはいつか限界に達し、蓄積された精神的な疲労は心身ともに患ってしまうことになります。
また、こういった精神的な疲労は肉体的な疲労と比べて見えにくく、それにもかかわらず大きいものです。
仕事以外の時間も常に不安感に襲われたり、頭の中で嫌な出来事が何度も繰り返されたりしてしまい、実際の仕事内容よりも大きなものになっている人も少なくないはずです。
では、このようにプライベートにまで侵食してくる職場の息苦しさ・居心地の悪さは、どのようにして和らげることができるでしょうか。
その方法について、以下の2つのアプローチから解説していきます。
- 「自分を変える」
- 「周囲を変える」
これらは片方だけ行なうというよりは、同時並行的に進めていくことが望ましいです。
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自分自身の考え方を変えてみる
他人を満足させるために自分がいるのではないということに気づく
他人の期待に応えること、他人の欲求を満たすことは大切なことです。
一緒に喜びを共感できればそれは大変喜ばしいですし、よりチームワーク意識も高まります。
しかし同時に、それは自分自身に多大な犠牲を払ってまで行うものではないことも知っておかなければなりません。
常に他人の顔色をうかがいながら職場で仕事を続ける・生活をしていくことは、他人の人生を生きることになってしまう。
これが息苦しくないわけがありません。
あくまで「他人は他人」「自分は自分」。
他者の機嫌を常に気にする癖をやめることは、職場の息苦しさを改善する有効な方法となります。
相手に譲歩しつつ、きっぱりと伝える。誠意があれば大丈夫
「しかしそうはいっても、他人の要求に応えていかないと人間関係が悪化してしまうのでは…」
「そうなってしまったら息苦しさがさらに悪化してしまうのではないか…」
と不安を抱くかと思います。
基本的に悪意や相手を見下すような意図がないことを併せて伝えれば、それほど心配することでもありません。
- 「今は忙しいのでその仕事は無理です」
- 「なんでもっと早く言ってくれなかったんですか!」
- 「その頼み方では仕事の進め方がわからないのですが」
このような言葉は、相手への誠意を付け加えることで、やんわりと伝えることができます。
- 「すみません。いろいろとこちらに仕事を振っていただきありがとうございます。ただ、少し手が空いていないので、少しお時間いただいてもいいでしょうか。それか他の人にも分担してもらえれば助かるのですが…」
- 「ご指摘ありがとうございます。期日が迫っておりますのですべて対応できるかは分かりませんが、承知しました」
- 「申し訳ありません。勉強不足で、少し進め方について少し時間をとっていただいてよろしいしょうか」
相手がそれに対してこころよい返事を返してくれるかは分かりませんが、こちらの不満や不安材料は関係を悪化せずに伝えられると思います。
相手の立場に誠意を示す言葉を添えながら自分の気持ちを伝えることができれば、常に相手の要求ばかりに応える必要はなくなります。
最悪嫌われてもいいだろうと開き直っていい
「それでも嫌われてしまったら」
「以前よりもコミュニケーションがなくなってしまったら」
そう考えている人は、もう少し開き直る必要があります。
そもそも100人相手にすべての人に好かれる人は存在しません。
どんなに性格の優れた人でも、どこかしらに欠点はありますし、たとえ欠点がなくても誰かからは嫉妬され嫌われることになります。
そう考えると、嫌われないことを追求することはどんな人間でも不可能であると言えます。
ただ自分は他人の評価という課題には踏み込まず、自分のできる範囲のことを誠意をもって進めていけばいいのです。
それで気の合う人とは気を遣わずに仲良くなれますし、気の合わない人とは一歩距離を置きながら付き合っていけばいいのです。
嫌われることはたしかに苦しいですが、嫌われないために自分の自由を奪われること、他人の期待のために人生を生きるはもっと苦しいのです。
だったら、自分を嫌う人がいたとしても、自分の自然体を出せる相性のいい人とも出会えたほうが、きっと居心地のいい空間になるはずです。
「自分の存在価値というものを他人の評価と密接にかかわるものに設定していないだろうか」
今一度振り返り、自分は何を信念にして生きるのか考えてみてもいいかもしれません。
良くも悪くも他人はあなたが思うほどあなたに関心がないことに気づく
また、良くも悪くも他人はあなたに対してそれほど関心がありません。
たとえ良い印象を持っていても悪い印象を持っていても、よほどのことがない限り、起きている間ずっとあなたのことをすばらしいと賞賛し続けるわけでもありませんし、寝ても覚めても憎たらしくて仕方ないと考えている人はいません。
単に相手からは時々「あの人はそういう人だから」と思われるだけです。
それにもかかわらず、終始、相手の顔色をうかがうのに精神を費やすのは、やはり労力に見合っていないと言わざるを得ません。
被害的な妄想をしてしまった場合は、その真逆の妄想もしてみる
「これやっといて」
たとえば上司にこう冷たく頼みごとをされたとします。
こんなとき、「自分を人として見てくれてないんじゃないだろうか」「もうこの会社では居場所がないんだ」などと悲観的に考えてしった場合は、その真逆の妄想をしてみることも有効です。
たとえば、「とりあえず仕事を信頼して任せてもらえるってことなのかもしれないな」「上司は家庭で嫌なことがあったのかもしれないな。多少冷たくされても気にしないでおこう」
被害的な妄想に根拠が薄いのと同じように、真逆の妄想においても根拠は必要ありません。
ただ、いろんな事情があってこの対応なのだろうと考えておくことで、精神的な余裕が生まれます。
行動経済学に「プロスペクト理論」というものがあり、人は得することよりも損することを過大に評価してしまう性質があるということが分かっています。
つまり、「これからどうしよう」という不安には過大な損失に対する評価が付きまとっているのです。それを踏まえて、「また不安を大げさにしてる」と自分自身につっこみを入れてあげてもいいと思います。
犬にどんなに吠えられても別に傷つかない。ではなぜ相手が人間だと傷つくのか
住宅街を歩いていて、ある家の庭の犬に吠えられたとき、あなたは傷つくでしょうか。
もし「なんだよ、急に吠えてきて」「びっくりしたな」とは思っても、それは数時間後にはすっかり忘れてしまうのではないでしょうか。
少なくとも何日もずっと犬に吠えられたことを引きずってしまう人はほぼいないはずです。
では、同じ人間に怒鳴られた場合、なぜ人によっては何日もへこんでしまうのでしょうか。
それは、自分の存在が否定されたからだと強く感じてしまうからかもしれません。
相手が犬だと存在が否定された感じがしないのは無鉄砲に吠えているからです。そのため自分が否定されたとは感じません。
しかし、相手が人間だった場合、自分自身に矛先が向いています。さらに相手は知能を持っています。それが、自分自身の存在を否定されていると感じてしまう理由ではないでしょうか。
同じ人間とは言え、「価値観も考え方も違う」だから「全く別の違う生き物」と考えよう
こうした状況では、相手を同じ人間であるにしても、「全く違う生き物」だと考えてみるのが良さそうです。
そもそも人間は一人ひとり価値観が違うものです。趣味から性格、考え方まで全く同じ人間はいません。
「私は相手をこんなに傷つけることは滅多なことがない限りだいだろう」→「これほど傷つけられるのは、相手に対して私はとんでもないことをしているはずだ」
という考え方からは脱却し、
「私は相手をこんなに傷つけることは滅多なことがない限りだいだろう」→「相手はまったく別の生き物だ。だからこういうふうに傷つける人もいるんだ」
という考え方に転換してみます。
心に余裕を持たせる習慣をつける(マインドフルネス)
ありとあらゆることを常に考えていると、気持ちは次第にマイナス方面へと落ちていきます。
特に何か深刻な悩みを抱えていると、暇さえあればそのことで頭がいっぱいになるので、不安は不安を呼びどんどん気持ちも暗くなってしまいます。
ではどうしたらようかというと、「マインドフルネス」を学ぶことをおすすめします。
アメリカの大企業などでも研修として行われている、常に心に余裕を持たせることができる方法です。
専門的な内容は本などでも多く解説されていますので、ここではすぐにどこでもいつでもできるものを、簡単に紹介します。
- 頭を使わないルーティーン(休憩中、歯磨きや料理、皿洗いや掃除、あるいは通勤・通学中)をしながら、何も考えないということに挑戦してみる
- 何かしらを考えてしまったら、そっとまた何も考えないようにする(これを繰り返すことで次第にうまくなります。何か考えてしまっても悲観する必要はなく、状態を戻すことが大切です)
大切なのはこれを毎日数分でも、必ず休まずすることです。
科学的な解説も含めて「マインドフルネス」について詳しく知りたい人には、『サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』という本がおすすめです。
「自分」を変えることによる改善のアプローチ(体調管理編)
神経伝達物質(脳内ホルモン)をコントロールすることで、ストレス耐性を上げることができます。
ストレスを軽くする方法 その2:栄養バランスのよい食事をとる
https://www.ohara-ch.co.jp/meitantei/vol01_5.html
「周囲」を変えることによる改善のアプローチ
ストレスが長時間に続く環境は体調にも影響します。
そのため、以下の方法で改善を模索してみてください。
- 上司に相談し、問題の根源となっている問題に一緒に取り組んでもらう・協力してもらう
- 人事部に相談し、部署異動などをお願いしてみる
「どうせ相談しても」という人も、一度ダメ元で相談してみてください。
「まさかそこまで悩んでいたとは」
周囲はそう考えているかもしれませんので、一度問題提起してみることで、会社が真剣に取り組んでくれるか、それとも社員の気持ちなど考えてくれないのか、よく分かる機会になるはずです。
いずれにしてもストレスが長時間続く環境に身を置くことは危険。自分を変えるだけではどうにもならない場合は…
職場内の雰囲気改善を努めてみたり、部署異動を依頼してみたり、上層部に直訴してみたり、そういった改善策で問題の打開が難しい場合は、一度その場所を離れることも視野に入れてみることも大切です。
一度きりの人生、つらいだけの毎日では自分の心も身体も大切にして、少しでも楽しく過ごせるようにしていきたいものです。
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