IT業界・IT企業を辞めたいけれど転職先は?経験者に聞いてみた

「IT企業で働いているけれど、今の会社や仕事を辞めたい…」

そう考えている人が転職に際して気になることが、「次の転職先はどうするの?」ということと「転職先では悩みが解決するの?」ということです。

そこで、今回はIT業界で働いていて転職をした経験がある人に話を聞きました。

転職を考えるようになったきっかけ

IT企業で働いていたときの仕事内容と、転職を考えるようになったきかけをまず教えてください。
Mさん(30代後半)客先に常駐して作業をしていました。転職を考えるようになったのは、仕事内容により勤務地が変わり、生活サイクルが安定しないからです。勤務地もそうですが収入も不安定な職場でした。4年ほど働きました。
Aさん(30代後半)メールサポートの仕事をしていました。求人では正社員登用制度が存在していたのですが、実際にはなかったため1年半ほどで転職を決めました。正社員と従業員との休日数などで格差があり、周囲はそういったことを不満にしていました。
Tさん(30代前半)障がい者へのパソコンソフトの販売や指導を行なっていました。障がい者関係の保有資格を活かせるとのことでしたが、結局はパソコン関係ばかりの仕事内容でした。操作の指導に関しては勉強すればなんとかなりましたが、パソコンのシステムなどITエンジニア並みの知識を求められてついていけなくなりました。それで1年で転職を決めました。
Gさん(20代後半)インターネット回線を手配するお仕事です。契約社員だったので、正社員の話を別のところからもらったため転職を決めました。

このページではIT業界を一括りにしているので、転職を考えるようになったきっかけもより幅広いです。待遇やワークスタイルに関する不満があり転職を決意した人もいる一方で、他からより良い待遇を提示されて転職をしたというポジティブな理由の人もいます。また、業務内容の難しさ・求められるスキルの高さから退職を考える人が比較的多いのも、IT業界の特徴と言えます。

転職への不安とは

転職をするにあたって、どのような不安がありましたか?
Mさん知らない職場での人間関係が不安でした。
Aさん今回と同じような状況になり、すぐに転職になるのではないかと不安になりました。
Tさんアラサーだったので転職に不利だと思っていました。
Gさん特にありませんでした。

同じ職場にどのような人がいるのか、良好な人間関係が築けるのかという不安は、IT業界を限らずほぼすべての仕事に言えるかもしれません。
最近はリモートワークによって同じ場所で仕事をする機会が減りつつもありますが、人と人とのやりとりはなくなりませんので、事前に転職口コミサイトなどで職場の雰囲気を調べておくことも重要です。

Tさんのように、30代前後になり転職ができるのか不安になる人も多くいますが、以前よりは転職自体が当たり前のこととなっており、過度に心配する必要はありません。しかし、20代前半から半ばとは異なり、経験やスキルなどが見られる傾向は高まりますので、他の企業でも発揮できる技術を身につけ、それをどのようにアピールするかも重要なカギとなってきます。不安な場合は、転職エージェントが実施している無料キャリアカウンセリングなどを受けることもおすすめです。

どのような仕事に転職したか

そして、どのような仕事に転職をしたんでしょうか。その企業に決めた理由についても教えてください。
Mさん同じIT業界へ転職しました。理由は今まで続けていた職種であるため、今までの経験を活かせると思ったからです。(同じ職場にいた周囲はどのようなところへ転職していたかという質問に)機器のメンテナンスの仕事に就いていました。
Aさん接客業へ転職しました。今までに経験したことがなく、挑戦したいと感じたためです。
Tさん障がい者支援施設での生活支援員の仕事に転職しました。障害者関係の保有資格を活かせると思ったからです。
Gさん24時間365日の通信機器の保守の仕事です。理由は、正社員雇用だったからです。

同じIT業界に転職をした人もいれば、異業種へ転職した人もいます。また、同じ異業種転職であってもこれまでの仕事で身につけてきた経験を活かして転職先を決めた人(Tさん)もいれば、逆に今までやったことがないのでやってみたいことへの異業種転職をした人(Aさん)もいます。人手不足の業界・業種であればこのような転職も可能ですが、面接でどのようなことを話すかはしっかりとした準備が必要です(たとえば、なぜこの業界で働こうと思ったのか、などの質問は確実にされると考えられるので、合点のいく返答は練っておく必要があります)。

面接での自己アピールと志望動機は?

面接では、どのようなことを自己PRしましたか? また、志望動機はどのようなことを話したんでしょうか。
Mさんそれほど自己PRらしいことは話しておらず、今までの職歴を説明したのみです。志望動機は残業に関して話しました。
Aさん将来的に目標としていることや、今までの経験を活かし、この会社で何をしたいかをアピールしました。志望動機は、人との触れ合いを増やし、いろいろな人とコミュニケーションを取れるようになりたいと思ったことを話しました。面接官が非常にフランクな感じだったのが印象的でした。
Tさん保有資格があるので専門職として働けるところをアピールしました。ずっと障害者関係の仕事をしてきたので保有資格を活かせるところを探していたと、志望動機で話しました。
Gさんやる気と過去の経歴を話しました。志望動機は、将来性および仕事の安定性、通信機器の重要性について話したと思います。

転職は内定をもらうゲームではありません。自分に合う企業と巡り合うためには、譲れない条件はしっかりと伝えるべきです。それによって内定を逃したとしても、そこで不満な気持ちを抱きながら働いては、転職をした意味はまったくないからです。Mさんは前職が生活サイクルの不安定な環境だったため、残業に関しての話をしたようです。

Aさんは経験のない分野への異業種転職ということで、技術やスキルでのアピールはほぼできないことになりますが、過去の経験や前職でも培ったであろうコミュニケーション能力、自分の志向を話し、価値観ベースで面接官との共感を得られたように推測できます。30代での未経験分野への異業種転職は極めて厳しい面がありますが、最後は人が人を判断するものですので、必ずしも不可能ではないことを証明してくれています。

そのほか、モチベーションの高さ、業界知識の多さや関心の高さ、関連する保有資格など、面接官とのやりとりのなかで話す機会が多いと考えられる話題に関しては、事前にどう話すかという準備をしておくことをおすすめします。

転職をして良かったこと・残念だったことは?

実際に転職をして良かったと思うこと、残念だと思うことを教えてください。
Mさん収入は下がったが、生活のサイクルが安定したことが良かったです。残念なことは、上下関係に高い壁を感じることです。
Aさん異業種への転職でも、前職のスキルを活かせて良かったです。他の従業員との、仕事に対しての取り組む姿勢、価値観の違いなどは難しさを感じています。
Tさん新設の施設で、介護職が初めての方も数人いました。面倒見のいいおばちゃんもいて和気あいあいとしていました。新体制だからか、効率が悪いと思う点がいくつもあり、上司に相談して改善してもらいました。結局、保有資格はあまり活かせていないのが残念です。
Gさん良かったことは職場の雰囲気が良かったことと平日休みが取れたことです。ただ、夜勤明けがかなりつらいです。

転職前の不満な点は多くの人が改善できています。一方で、新たな不満が生まれてしまったという面もあります。もちろん我慢のできる範囲であれば問題ないので、転職前は不満に感じていなかった点であっても「もしこんな職場なら絶対に嫌だ」という点だけはあらかじめ箇条書きにまとめておくことがおすすめです。大きな企業であれば、働いている人の評判はインターネットのどこかしらに書かれています。求人票だけを信じ込むのではなく、いろいろな視点から企業を冷静に見ることも大切です。

IT業界で働いていて転職を考えている人に向けて

IT業界で働いていて現在転職を考えている人に向けて、何かアドバイスを一言お願いします。
Mさん体が資本です。健康第一でいきましょう。
Aさん退職を考えるということは、今の仕事に納得がいかない部分があるということなので、無理に続けないで自分の好きなことをやった方が良いと思います。
Tさんもし自分がなんらかのアクションを起こして会社が改善される見込みがあるのであれば、積極的に動いた方がいいと思います。同じ職種でも転職して環境や働く人が変わることで、うまくいくこともあります。嫌な気持ちで働き続けるよりは、自ら働きやすい環境を作っていくと良いと思います。
Gさん土日休み・平日昼間の仕事のが圧倒的に楽です。

以上が、様々なIT業界で働いていた人の転職体験談になります。

IT業界からの転職におすすめの転職サイトとは

それでは、IT企業などで働いていて転職をする際に使いやすい転職サイトはどこでしょうか。

もし今すぐではなくタイミングを見計らって転職したいと考えているのであれば、まずはリクナビNEXTに登録しておくことがおすすめです。
そして、以下のような使い方をします。

  • 自己分析ツールである「グッドポイント診断」を活用することで、自分のアピールポイントを発見する・再認識する
  • 「オファーメール機能」を利用することで、どのような企業が自分に興味を持っているのか、自分の市場価値はどの程度かを肌で感じる
  • 求人検索で検索条件を保存する機能があるので、自分の働きたい会社の条件をあらかじめ決めておき、その条件に合った新着求人を通知で受け取れるようにしておく

以上のことをしておけば、条件とタイミングが合ったときにすぐに転職活動を始められ、比較的スムーズに転職することが可能になります。

また、今すぐに転職したいという人にもリクナビNEXTはおすすめです。以上のような使い方をしつつ、興味のある企業にエントリーを進めていくことが重要です。

IT業界は業界全体に資金が潤っている状態です。
さらに今後も需要が伸び、人材は重宝される傾向があります。
そのため、可能であれば今までのスキルや経験は無駄にせず、さらなるスキルアップとしていくことが理想の一つとなります。

もし今後もITエンジニアやWebクリエイターなどで働くことを考えている場合は、以下の転職エージェントがおすすめです。

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