薬剤師の転職活動期間はどのくらい?時間がかかる人の特徴とは?

一般の転職よりも早く決まりやすいともいわれる薬剤師の転職。実際のところ、どのくらいの期間で決まっているのでしょうか。

どんな職種を希望するかにもよりますが、仕事を探し始めてから採用が決まるまで、平均約1か月と言われています。蓋を開けてみると、1週間のスピード転職をする人もいれば、1年がかりの長期戦になる人もいます。

その違いはどこから来るのか、実態を見てみましょう。また、活動期間が終わって退職するまでの期間も含めて、転職の大まかなスケジューリングを考えてみましょう。

仕事探しから応募まで

求人を探して、応募するまで、だいたい平均1、2週間かかります。
これは、どのような方法で求人を探すかによっても変わってきます。

薬剤師の3つの転職方法

ハローワークで探す

インターネットでも求人情報を閲覧できますが、一部の求人は求職登録をしていないと閲覧できません。
求職登録は、ハローワークまで出向いて行う必要があります。幅広い業種・職種の求人を扱うので、薬剤師向けの求人がたくさんあるとは限りません。
また、求職者のフォローも薬剤師に特化したものではないので、応募したい求人がなかなか見つからないかもしれません。ハローワーク単独での求職活動なると、さらに時間がかかる可能性があるでしょう。

直接応募する

病院や企業のホームページや、チラシ、店頭の張り紙などから見つけて、自分で直接応募します。病院はこの直接応募の形が多いようです。
求職者からすれば「初めからこの求人に応募したい」と決めているわけですから、迷う時間はなく、仕事探しの期間は短いと言えます。
ただ、他の多くの求人と条件などを比較せずに応募することになります。
応募書類作成などのアドバイスももらえないので、初めて転職する人は、応募に時間がかかってしまったり戸惑いことも多いかもしれません。

薬剤師向けの転職サイトで探す

インターネットで登録後、担当のアドバイザーが付き、基本的に対面でのカウンセリングを経て、求人を紹介されます。
少々時間がかかるように感じるかもしれませんが、紹介されるのは、こちらの希望条件を踏まえて厳選した求人。非公開求人を保有していることも多いので、自分ではなかなか見つけられないレア求人に出会うことも。
また、応募の際も書類作成のアドバイスなどをしてくれます。一人で悩まずスムーズに進められるので、結果的に早く終えることもできるのです。

(ちなみに、薬剤師向けの転職サイトは支援サービスが付いているものがほとんどですが、一般的な転職サイトには支援サービスがないものもあります。この場合、求人を検索して、自分で直接応募するシステムになっています。転職マニュアルやお役立ち情報などを活用しながら、ひとりで転職活動することになります。)

薬剤師向けの転職サイトは比較ページで詳しくまとめていますので、以下のリンク先を参考にしてください。

求人が少ない業種・職種は長期戦に

もともと募集が少ない業種・職種や、中途採用は欠員補充のみという職種もあります。タイミング次第となるので、この場合は転職活動の期間も定まりません。求人が出るのを待って、半年から1年くらいかかるケースもあります。

病院

総合病院や急性期病院は基本的に新卒採用がメインなので、中途採用は欠員補充がほとんどです。それも数は決して多くはないので、希望条件をエージェントに伝えて、求人が出たら連絡をもらうということになります。
大学病院や公立病院などは特に少ないですが、まれに産休代替要員など、有期契約の求人が出る場合もあります。欠員が出やすい時期はまちまちですが、ひとつには3月があげられます。毎年新卒の内定者のうち、薬剤師国家試験に落ちてしまい、内定を取り消されたり、辞退する人が出てくるためです。

企業

もともと製薬会社の求人は少ないうえに、MRなどは募集が減っています。
そのため、製薬企業に限らず、化粧品や健康食品などの他業種での募集や、薬剤師の資格を生かせる様々な職種(コールセンターDI職、メディカルライターなど)に目を向けるといいかもしれません。
それでも募集自体は多くないので、期限を決めず、よい求人が見つかったら、というスタンスで活動することになるでしょう。

管理薬剤師

製薬企業のほか、医薬品卸の管理薬剤師なども求人が少ないので、募集を待つことになります。薬局も一般薬剤師は求人が多いのですが、管理薬剤師の求人は少なく、求人が出るのを待つ分、時間がかかることがあります。

応募から内定まで ~早く決まりやすいのはこんな求人

応募後はいよいよ面接です。
面接から採用決定まで、だいたい平均2週間位かかりますが、希望する職種や規模によって異なります。

調剤薬局やドラッグストアは、人手不足のところが多く、基本的に早く決まります。即決というケースも多いようです。小規模な薬局では、いきなり社長(オーナー)と、面談のようなざっくばらんな面接だった、という人も。

病院はどうでしょう。中小の病院や慢性期病院、療養型病院などは採用決定が早く、即決となることもあります。こういった病院は元々在籍している薬剤師が少なく、欠員補充などで急いでいるケースが多いのです。また、総合病院や急性期病院と比べると、応募者がさほど多くないためです。

このようなケースでは、転職エージェントに登録して、トータル1週間くらいで転職先が決まってしまうこともあります。求職者自身も急いでいて、条件等すべて納得して、満足できる転職となればそれもよいでしょう。

ただ、スピード転職にはどうしてもミスマッチの可能性がつきまといます。
薬剤師の転職理由として、職場の人間関係を挙げる人も多いので、応募先の雰囲気をできる限りつかんでおくことが大切です。
薬局や病院は、できる限り職場見学をしておきましょう。

応募から内定まで ~時間がかかるのはこんな求人

選考に時間がかかるのは、何といっても企業薬剤師です。薬剤師といえども、相手は一般企業なので、一般の転職とほぼ同じプロセスをたどるからです。

面接は2、3回、書類選考や筆記試験を行う場合もあります。
面接の中身も、薬局やドラッグストアと比べ、より突っ込んだ質問が多くなる傾向が強いようです。特にMRなどは応募者が多く、その分選考も時間がかかるでしょう。1か月位かかるケースもあります。

病院も、急性期病院や大学病院など、大規模になるほど、応募者も多く選考に時間がかかります。筆記試験があったり、面接も複数回行うことが多いです。また、現場と事務方、双方の担当者との面接があることも。

ドラッグストアや薬局でも、大手チェーンの場合は、やや時間がかかります。書類選考や適性検査など、一般企業に近いプロセスを経て、面接も複数回あるところが多いようです。
また、管理薬剤師など管理職の求人はさらに選考期間が長くなります。

内定から退職まで

無事に転職先が内定したら、退職の準備に入らなければなりません。

勤務先に申し出て、退職日を決めることになりますが、最短でも1か月先にするのが望ましいでしょう。
法的には、退職の2週間前までに申し出ることとなっていますが、後任を決め引継ぎを行うことを考えると、それでは短すぎます。
さらに、勤務先によって独自の規則があればそれに従いましょう。あらかじめ就業規則を確認しておく必要があります。

退職の3か月前に申し出れば、かなり余裕をもって引継ぎができるでしょう。ただし、転職先がそこまで待ってくれるか、相談が必要です。転職先としては、欠員補充のための求人だった場合、1日も早く働いてほしいものです。

また、勤務先の繁忙期を避ける配慮も必要です。
冬から春にかけては、インフルエンザや風邪、花粉症の患者で混み合う、薬局の繁忙期です。どうしても繁忙期に退職したい場合は、早めに申し出て調整してもらいましょう。

退職までの引継ぎ期間を忘れずに考慮して、転職のスケジュールを決めることが大切です。快く送り出してもらえるよう、スムーズな転職を目指しましょう。

なお、薬剤師向けの転職サイトを利用する場合は、退職時のアドバイスなどについては気軽に相談することができます。会社から退職を引き留められる場合に助言を求めてることもおすすめです。