転職サイトのスカウトサービスを比較してみた。おすすめはどこか

「自分の市場価値を知りたい」「自分に合う企業がどこなのかピンと来ない」「企業からアプローチを受けることで転職先を検討したい」
そういった理由で、転職サイトのスカウトサービスを活用する人は多くいます。

このページではスカウトサービスをメインとしているサービスと、スカウト機能を備えている転職サイトについて紹介していきます。
なお、いずれのサービスにおいても充分にスカウトサービスを活用するには、会員登録だけでなく経歴レジュメ登録を行うことが必要です。

スカウトがメインのサイト(ハイクラス向けまたはIT/Webエンジニア向け)比較

スカウトスカウト求人の豊富さサービス・機能 (無料)特長比較
詳細
企業から
スカウト
ヘッドハンター等
からスカウト
個別送信
オファーも
バレ防止
ビズリーチ(ハイクラス層)
ハイキャリア20代~40代
面接確約オファーもあり 企業ブロック機能 ヘッドハンターの評価が分かる ヘッドハンター気になるリスト機能 1/3以上が年収1000万以上の求人(※BRs1)

※BRs1 参照元:ビズリーチのトップページ

(2023/12時点)

リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス層)
ハイキャリア20代~40代
年収700万以上の求人多数(※RDS1)

※RDS1 参考元:リクルートダイレクトスカウトの求人検索より

(2023/12時点)

doda X(ハイクラス層)
ハイキャリア30代~40代
求人紹介サービスも 企業ブロック機能 ヘッドハント企業ブロック機能 年収800万以上求人多数(※iX1)

※iX1 参照元:「doda Xのサービスとは」ページ

(2023/12時点)

転職ドラフト
(IT/Webエンジニア特化) (南関東・大阪周辺・愛知)
20代半ば~40代前半 40代後半 年収UP率90%以上(※TS1) 一括(コピペ)スカウトなし(※TS2) 参加企業厳選

※TS1 参照:転職ドラフトのトップページ

※TS2 参照:公式ブログ記事『「Inside 転職ドラフト #1」徹底レポート』より

(2023/12時点)

Direct type
(IT/Webエンジニア特化)
20代半ば~40代 高精度マッチング(職種・言語・CI/CDツール)(※DT1) フルリモートOK企業多数(※DT2)

※DT1・DT2 参照:公式LPページより

(2023/12時点)

スカウトがメインの転職サイトは、エグゼクティブ層・ハイクラス層のものとなります。

スカウト機能のある転職サイト比較

スカウトスカウト求人の豊富さサービス・機能 (無料)特長比較
詳細
企業から
スカウト
ヘッドハンター等
からスカウト
個別送信
オファーも
バレ防止
リクナビNEXT
20代~40代
利用企業は2万社以上(※RNo1) 書類通過率は通常応募の1.4倍(※RNo2) 特別オファーあり 企業ブロック機能

※RNo1 参照元:オファーページ(ログイン前)

※RNo2 参照元:同ページ(ログイン後、2020年4月〜2021年3月実績)

(2023/12時点)

アッテミオファー (いい就職ドットコム)(第二新卒・既卒20代) 20代 個性(特技や志向 等)でマッチング 書類選考なしで気軽に面談 首都圏・関西・東海の企業
マイナビジョブ20'sスカウト(第二新卒・20代) 20代 企業ブロック機能 キャリアアドバイザーもサポート 未経験OK求人も
doda
20代~30代 40代 ハイキャリア20代~40代
面接確約オファーもあり 企業ブロック機能
キャリア転職サイトtype
20代 30代 40代
2段階オファー 企業ブロック機能
エン転職 20代~30代前半 30代後半~40代 企業ブロック機能
マイナビ転職 20代~30代 40代 企業ブロック機能

多くの人が利用できるのが、転職サイトに備わっているスカウト機能です。
特にリクナビNEXTはスカウト求人が多く、幅広い提携エージェントとつながりを持っています。

現職や前職の年収500万円以上が利用できるハイクラス層・エグゼクティブ層向けのスカウトサービス

BIZREACH(ビズリーチ)

ビズリーチ公式サイトより

こんな人におすすめ

  • 現在の年収が500万円以上で、さらなるキャリアアップを考えている人
  • 管理職、専門職、プロフェッショナル、グローバル人材
  • マネジメント能力を活かしたいという人
  • 英語力や外国語能力をより活用したい人も

BIZREACH(ビズリーチ)

詳細・評判

求人件数多い ビズリーチは国内最大級のハイクラス層向け転職サイトで、累計26,200社が利用した実績がある(※)。管理職やグローバル人材、専門職の求人案件が豊富※2023年7月現在、トップページより
求人の内容・質 エグゼクティブ求人・ハイクラス求人に特化しており、年収1000万円以上の求人は全体の3分の1以上にもなる(※)。東証一部上場企業の非公開求人も多数ビズリーチHPより(2021年1月時点)
マッチング 【ヘッドハンターからのスカウト】厳正な審査をクリアしたヘッドハンターが、およそ6,600人在籍(※)
【企業からのスカウト】企業と即戦力人材を素早く効率的にマッチングさせる仕組みを確立
ビズリーチHPより(2023年7月時点)
評判に関する実績
  • 日本の人事部「日本HRチャレンジ大賞」にて、「人材サービス優秀賞(採用部門)」を受賞(2014年5月)
  • 「転職意欲の高い人材が登録しているサービス」No.1(シード・プランニングによる調査/2021年10月)
  • 「年収600万円以上の人に支持される転職サービス」No.1(シード・プランニングによる調査/2022年1月)
キャッチコピー 〝選ばれた人だけのハイクラス転職サイト〟
〝登録するだけで驚きのスカウトが。〟
転職までの流れ
  • 【スカウトサービス】情報登録→ヘッドハンターからスカウト→企業面接→内定
  • 【スカウトサービス】情報登録→企業からスカウト→企業面接→内定
利用者年齢層高め 【~20代】15.6% 【30代】37.7% 【40代】29.8% 【50代~】16.9%
(ビズリーチ<企業向け>『3分でわかるサービス説明』より。2023年5月掲載時点)
その他の強い特徴
  • これまでの採用ツールに加え、欲しい人材へ直接企業が主体的に声をかける「ダイレクト・リクルーティング」を採用
  • 特定の企業やヘッドハンターに対して職務経歴書を非公開にする「企業ブロック設定」も備わっている。これにより、現在の職場にバレる心配も不要
料金 主要なサービスは無料(企業から個別に送られてくるプラチナスカウトの受信や返信も無料)
(秘匿性の高い求人に自分から応募する場合は有料プランが必要になるが、基本的には無料で充分活用できる)
運営会社株式会社ビズリーチ
会員登録にかかる時間5分程度

これまでのエグゼクティブ求人・ハイクラス求人は人材紹介会社に任せるものが主流でした。
一方で、海外で主流なのが「ダイレクト・リクルーティング」。これは、企業が人材データベースやSNSを活用することで、条件に合った人材に直接アプローチをするというものです。
それを日本で普及させたのがこの「ビズリーチ」です。
企業・ヘッドハンターと人材がより安価で効率的にマッチングできる仕組みが整っていおり、まず利用してみるのにもおすすめです。

BIZREACH(ビズリーチ)


リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト公式サイトより

こんな人におすすめ

  • 現在の年収が600万円以上で、さらなるキャリアアップを考えている人(年収800万円以上のスカウト求人が豊富)
  • 管理職、専門職、プロフェッショナル、グローバル人材
  • マネジメントの能力を活かしたいという人
  • 外国語能力を生かせる人

リクルートダイレクトスカウト

詳細・評判

求人件数多い 年収600万円以上の求人をおよそ9万件取り扱っている求人検索より。2023年12月時点)
求人の内容・質 年収600万円以上のハイクラス向け求人・エグゼクティブ向け求人に特化。大企業多数
マッチング 興味を持ったスカウトに返信する流れでマッチングを行なう。やりとりはチャット形式なので気軽に返信が可能。レジュメの情報と企業が求める人材要件をAIで分析しマッチングリクルートダイレクトスカウトHPより、2023年12月時点)
実績
  • リクルートが運営
キャッチコピー 〝すべての人に、心が躍るスカウトを。〟
転職までの流れ
  • 【スカウトサービス】情報登録→ヘッドハンターからスカウト→企業面接→内定
  • 【スカウトサービス】情報登録→企業からスカウト→企業面接→内定
利用者年齢層高め
その他の強い特徴
  • 質問に答えるだけで簡単にレジュメの作成が可能
料金無料
運営会社株式会社リクルート
会員登録にかかる時間5分程度

匿名レジュメを登録することで、提携ヘッドハンターや企業からスカウトを受けるハイクラス向け転職サイトです。2023年12月にサービスがリニューアルされ、レジュメ作成機能やマッチング精度などが向上しました。

リクルートダイレクトスカウト


doda X

doda Xdoda X LPより

こんな人におすすめ

  • 希少性の高いハイクラス求人に興味のある人
  • 豊富な求人により、幅広い選択肢から転職を考えていきたいと考えている人
  • 自分自身の市場価値を上げていきたいと考えている人

doda X

詳細・評判

求人件数やや多め 約46,000件求人検索より。2024年1月時点)。厳選された年収600万円以上の求人が多数
求人の内容・質 各職業紹介事業者(ヘッドハンティング会社)が、それぞれの得意分野・専門分野の求人を多数保有
マッチング 履歴書や職務経歴書をどのように見せるか、面接でどのようなことをアピールするか、自分自身では気づいていない強みは何か、などをヘッドハンターとともに練っていくことで、企業とのマッチング精度向上が期待できる。ヘッドハンターの数は約6,000名(※)doda X HPより、2024年1月時点
実績
  • パーソルキャリアが運営
キャッチコピー 〝正解はない。大切なのは、自分で選ぶことだ。〟
転職までの流れ
  • 【ヘッドハンティングサービス】情報登録→ヘッドハンターからスカウト→企業面接→内定
  • 【求人紹介サービス】情報登録→求人紹介・検索→応募→企業面接→内定
利用者年齢層高め 登録者の約60%が30~40代(2020年7月時点)
その他の強い特徴
  • 登録情報は、スカウトに応じない限り限定された内容しか公開されないので安心。また、特定の企業やヘッドハンティング会社に対して、登録情報を非公開にすることもできる
料金無料
運営会社パーソルキャリア株式会社
会員登録にかかる時間5分程度

匿名レジュメを登録することでヘッドハンターからスカウトを受けるという形式の、ハイクラス向け転職サイトです。また、求人紹介サービスも提供しています。

doda X


年収問わず様々な人が活用できる転職サイトのスカウト機能

企業だけでなく提携エージェントからもスカウトメールを受けられるリクナビNEXTの「オファーを待つ」機能

スカウトメール公式サイトより

経歴登録することで企業からも提携エージェントからもスカウトメールが届く転職サイトに「リクナビNEXT」があります。
リクナビNEXTには3段階のオファーメール機能があるのですが、そのなかでも「転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」には面接確約などの特典が付いているものがあります。一斉送信ではなく個別に送られているものなので、内定率も比較的高いものとなります。
オファー機能を利用している企業は2万社以上にものぼり、そのほか400社以上の転職エージェントからも非公開求人の紹介オファーが届きます(※)

オファーが来てからの流れは以下のとおりです。

  • 「転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」を受け取る→エントリー→面接→採用または不採用
  • 「転職エージェントからのオファー 」を受け取る→エージェントと面談→エントリー→面接→採用または不採用

経歴登録で登録した個人名などは企業に渡りませんが、現在の職場にばれないよう念には念を入れたいという人のために「レジュメ非公開設定」機能も設けられています。

リクナビNEXT

参照元:リクナビNEXTサイト内「オファーを待つ」ページ(2022年6月掲載時点)

【20代向け】個性や趣味を登録して面談オファーが届くユニークな「アッテミオファー」(いい就職ドットコム)

公式サイトより

第二新卒や20代・既卒向けに転職サポートを行なっている「いい転職ドットコム」ですが、スカウト型のユニークなサービス「アッテミオファー」も提供しています。
スキルや経歴を登録してオファーを待つというのが通常のスカウトサービスの仕組みですが、このサービスでは、趣味や特技、志向や習性などの「パーソナル項目」を登録することで、気軽な面談オファーが届くという仕組みになります。
「パーソナル項目」は当てはまるものを選んでいく形式のほか、そのどれにも当てはまらない個性を書くための自由記述覧も用意されています。

「夢をもってフリーターしていた」「全国大会で入賞経験あり」「10kg以上のダイエットに成功」「同じバイトを3年以上続けました」など、通常の転職活動ではなかなかPRできない個性を前面に出して転職活動をすることができます。

転職者と企業の双方にとって堅苦しくて重たい「建前コミュニケーション」を打破し、自然体でカジュアルに「とりあえず会ってみよう」がコンセプトとなっており、事前に書類選考もなく、業種や職種といった枠組みに縛られないのが、この「アッテミオファー」の最大の魅力の一つです。

アッテミオファー (いい就職ドットコム)

書類選考のない「面接確約オファー」を受けられるdodaのスカウトサービス

スカウトサービス公式サイトより

スカウトサービスは転職サイトによって特長がかなり異なります。
特に、条件が合えば自動で送信されるスカウトメールもあるので、実際にエントリーしてみたら書類選考で落とされるといったこともよく耳にします。

そんななか、一人ひとりの経験やスキルを見て個別にオファーをしてくれる企業、そしてその機能を備えている転職サービスがあることも事実です。
たとえばdodaの場合、スカウトサービスの中に「面接確約オファー」というものがあります。
そしてこのオファーが届いた場合、応募すれば書類選考なしで面接まで進むことができるのです。

なお、一般的にスカウトサービスは、氏名や電話番号などの個人を特定できる情報を募集企業側は閲覧できません。
dodaはさらに個人情報に関してガードが堅くなっており、現在の会社に絶対にばれないようにしたいという人のために、特定の会社に見つからないようにする「スカウトブロック企業」の設定もあります。

doda

(エージェントサービスと並行してこのスカウトサービスを利用する場合、会員登録時に「スカウトサービス」欄の「希望する」にチェックが入っていることを確認してから登録をしてください。)

20代に価値ある転職をサポートするマイナビジョブ20’s

公式サイトより

「マイナビジョブ20’sスカウト」は、20代に特化した転職スカウトサービスです。

プロフィール登録をするだけで企業の採用担当者からスカウトが届く仕組みで、ヘッドハンターや他社のエージェントを挟まない直接のスカウトであることも特徴です。
書類選考免除や一次面接免除などの特典付きのオファーもあり、効率的な転職活動をしたい人にもおすすめです。
名前や生年月日、連絡先などの個人を特定できる情報は企業側に公開されず、特定の会社に対して経歴閲覧をブロックできる機能もあるため、バレることを心配せずに利用できます。
企業からしつこい連絡が来ることもないようで、企業とのやり取りはマイナビジョブ20’sの担当者が代行しています。
営業やエンジニア、事務などさまざまな職種に対応しており、20代でスカウトを受けたい人に向いています。

マイナビジョブ20’sスカウト

IT/Webエンジニアで実務経験があるなら、競争入札型転職サービス「転職ドラフト」もおすすめ

転職ドラフト公式サイトより

こんな人におすすめ

  • IT/Webエンジニアとしての実務経験があり、現在の年収がスキルや経験に見合っていないと不満に感じている人(エンジニア未経験は参加不可)
  • 誰にでも送っていそうなコピペスカウトには興味のない人(ダイレクトスカウトのみを受け取りたい人)
  • 現在の年収ではなく、スキルを見て評価されたいと考えている人(現在の年収を非公開のまま転職活動ができる)

転職ドラフト

詳細・評判

求人の内容・質 独自の基準を満たした優良企業のみ参加が可能(基準は非公開)。常時100社以上が利用
マッチング 一斉送信のスカウトが禁止されているため、個別のスカウトが送られてくるのが特長。また、スカウトを受け取る時点で年収が提示されるため、金額面が不明瞭なまま選考が進むことを避けやすい
実績
  • 第1回から第15回の運営会社アンケートによると、93.8%の人が年収UPを実現。また、年収アップ額は平均126万円転職ドラフトHPより(2023年5月掲載時点)
キャッチコピー 〝エンジニアの価値は世界が決める〟
転職までの流れ
  • 【スカウトサービス】情報登録→スカウト(競争入札型)→企業面接→内定
利用者年齢層幅広い 20代中盤から40代前半が多い
その他の強い特徴
  • レジュメの作成には無料サポートがある。経験豊富な専門家の添削をオンラインで無制限に受けられる
  • 現在の年収は非公開で参加でき、自身の技術と経験に対して企業から年収提示されるため、買い叩かれる心配がない
料金無料
運営会社株式会社リブセンス
会員登録にかかる時間5分程度

年収アップもしやすい「競争入札型」の転職サービスです。関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)、関西(大阪・京都・兵庫)、愛知で働くIT・Webエンジニアの人におすすめです。

転職ドラフト

ITエンジニアに特化したスカウト転職サービス「Direct type」

Direct type公式サイトより

Direct typeは、ITエンジニアに特化した転職サイトで、スキルや経歴を登録することで企業から直接スカウトを受けることができるサービスです。
職種や言語、CI/CDツールなどを細かく指定して経験や希望を登録することができ、高精度のマッチングが期待できます。IT求人は1,600以上保有(公式サイトより、2023年5月時点)しており、大企業からベンチャー企業まで幅広いです。フルリモート可能な企業も多数利用しています(LPより、2023年5月時点)。

ITエンジニアで、どのような企業が自分に関心を持っているのか気になっている人にもおすすめです。

Direct type


そのほかのスカウトサービス

typeのスカウト機能公式サイトより

typeにもスカウトサービスがあります。「オファーDM」と「スカウト」の2種類ありますが、前者は条件の一致した人に自動で送られるものになります。
後者の「スカウト」のほうが利用価値は高くなり、企業から直接、個別にアプローチが来るというものです。
求人数はリクナビNEXTと比べるとだいぶ少ないですが、仕組み自体はしっかりとしており操作も分かりやすいです。

【サイトはこちら】キャリア転職サイトtype

スカウトサービスは現在の会社にばれない?

スカウトサービスを利用するうえで多くの人が抱く不安に、サイトに経歴登録すると今の会社にばれないか?というものがあります。

しかし、これに関してはあまり心配する必要はありません。
その理由は以下の通りです。

  • 経歴レジュメは匿名で登録されているため、実名はサイト上からは閲覧できない
  • 多くのサイトが、指定した任意の企業に対して経歴レジュメを閲覧禁止にできる機能がある(企業ブロック機能などの名称)
  • 提携エージェント専用のスカウトサービスの場合、登録した時点では経歴レジュメ自体も閲覧できない

このように、ここで紹介している大手スカウトサービスは、転職者の立場を十分に配慮した作りになっていますので、「ばれるのが嫌だからスカウトサービスはやめておこう」というのは少しもったいない選択となります。

スカウトは来たが求人が怪しい場合…

もしスカウトサービスを利用していて怪しい求人が目立つ場合、以下のことに着目してみてください。

  • 条件の一致した人材に一斉に自動送信で送ったものではないかという視点で読み直してみる
  • スカウトの種類がどれなのかを確認してみる。たとえば、以下のような個別に送られたものである場合、採用の確度も比較的高くなる
    • リクナビNEXTの場合は「転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」や「面接確約オファー」など
    • dodaの場合は「面接確約オファー」
    • エン転職の場合は「書類選考免除」「一次面接免除」など
    • ビズリーチの場合は「プラチナスカウト」
  • 実際に働いていた人がどのような気持ちで働いていたかという視点を持ち、転職会議などの会社口コミサイトで会社名を検索してみる

届いたスカウトに興味がなく辞退したい場合、無視しても大丈夫なのか

明らかに自分以外にも送られていると分かる場合は、興味がない場合は特にアクションをしなくても問題ありません。
個別に送られていると思われる場合であっても、企業側は返信がないことに慣れていることが多いため、それほど返信するか否かを重く考える必要もありません。

しかし、もし送っておきたいという場合は、後述の返信文例テンプレートを参考にしてメッセージを返しておきましょう。

リクナビNEXTの場合は「不要」と名言されている

なお、リクナビNEXTの場合、興味のないオファーの場合は返信は不要とサイトで明記されています。
ただ、「転職エージェントからのオファー」や「転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」の場合は、「このオファーを辞退する」ボタンを押し、簡単に辞退理由を書いておけば問題ありません。

【公式サイトはこちら】リクナビNEXT

スカウトに対する返信を送る場合の文例テンプレート

断る場合の文例

スカウトを辞退する場合、サイトによっては「辞退する」ボタンを押せば問題ありませんが、そういった仕組みがなく直接返信をしたいという場合は、以下の文例がおすすめです。

採用ご担当者様

初めまして。●●と申します。
このたびは、スカウトのご連絡をいただきありがとうございます。
誠に申し訳ございませんが、熟考した結果、応募を見送らせていただきたく存じます。
また縁があった際には、何卒よろしくお願い申し上げます。

●●(自分の名前)

興味がある場合の文例

興味があるスカウトである場合、軽い自己PRも交えて返信をすると良いと言われています。
例えば以下のようなものです。

採用ご担当者様

初めまして。●●と申します。
このたびはスカウトのご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社の求人を拝見し、●●(特長・業務内容など)に魅力を感じております。
また、私の●●(スキル)や●●(経験)を活かせるのではと思い、応募させていただきたいと考えております。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

●●(自分の名前)

会社名を付ける場合は、前株か後株かなどにも注意します。

経歴レジュメはしっかりと作りこもう

転職サイトでスカウトサービスを利用するうえで何よりも大事なのは、サイトに登録する経歴レジュメをしっかりと作成することです。

特に、専門的なスキルや資格、経歴がある場合は、スカウトされるうえで貴重な判断材料となりますので、しっかりとアピールしたいところです。


以上がスカウトサービスの紹介・比較です。自分に合いそうな転職サイトを選び、より円滑な転職活動を進めてください。
なお、スカウトサービス以外の転職サイトも含めて見比べたいという場合は、「転職サイトの比較」ページを参考にしてみてください。

事業としてヘッドハンティングを行なっている会社

もし、突然ヘッドハンティングの電話がかかってきて「怪しい」と感じた場合は、そのヘッドハンティング会社が有名かどうかを確かめてみることも重要です。

以下はヘッドハンティングをメインに行なっている有名どころの会社です。クライアントとなる企業から依頼されてエグゼクティブサーチをすることが多く、必ずしも転職者側からアクションを起こすサービスとは限りません。

なお、エグゼクティブ層の転職希望者の登録も歓迎されている会社については【自ら登録可】と記してあります。

外資系のヘッドハンティング会社(大手~中堅)

【自ら登録可】ロバート・ウォルターズ

公式サイトより

  • 創設:1985年
  • 本部:イギリス・ロンドン
  • 国内名称:ロバート・ウォルターズ・ジャパン
  • 国内拠点:東京・大阪
  • 海外拠点:イギリス、アメリカ、シンガポール、中国、香港など30近い国と地域(2020現在)

「英語を使う仕事の求人」「グローバル人材」に特化した転職サポートを行なう会社で、ヘッドハンティングや転職エージェントのサービスを行なっています。

ロバート・ウォルターズ

以下は大手となります。

コーン・フェリー(KORN FERRY)

  • 創設:1969年
  • 本部:アメリカ・ロサンゼルス
  • 国内名称:コーン・フェリー・ジャパン
  • 国内拠点:東京
  • 海外:50か国ほど(2020年現在)

コーン・フェリーは1969年にレスターコーンとリチャードフェリーによって設立されました。世界有数の経営コンサルティング会社で、世界規模の組織コンサルティングファームでもあります。

エゴンゼンダー(Egon Zehnder)

  • 創設:1964年
  • 本部:スイス・チューリッヒ
  • 国内拠点:東京
  • 海外:40か国ほど(2020年現在)

エゴンゼンダーは世界最大規模の非公開エグゼクティブサーチ会社です。グローバルな規模での経営コンサルティングを行なっています。ハーバードビジネススクール卒業生のEgon P.S. Zehnderによって設立されました。

スペンサースチュアート(Spencer Stuart)

  • 創設:1956年
  • 本部:アメリカ・シカゴ
  • 国内拠点:東京
  • 海外:30か国以上(2020年現在)

スペンサースチュアートは、エグゼクティブサーチにプロ意識や規律性を確立した先駆者と言われています。業界それぞれの特質を考慮して人材のサーチや提案を行なっています。

ハイドリック&ストラグルズ(Heidrick and Struggles)

  • 創設:1953年
  • 本部:アメリカ・シカゴ
  • 国内名称:ハイドリック&ストラグルズ日本
  • 国内拠点:東京
  • 海外:60か国以上(2020年現在)

ハイドリック&ストラグルズは金融、IT・ハイテク、消費財、製造業、ライフサイエンスなどの分野におけるエグゼクティブ層やマネジメントクラスなどのコンサルタントを持ち、日本最大のサーチファームの一つとしての地位を確立しています。

ラッセル・レイノルズ(Russell Reynolds Associates)

  • 創設:1969年
  • 本部:アメリカ・ニューヨーク
  • 国内名称:ラッセル・レイノルズ・アソシエイツ・ジャパン・インク
  • 国内拠点:東京
  • 海外:40か国以上(2020年現在)

ラッセル・レイノルズは、米国内外の企業に対して新しい経営幹部を採用する支援をしています(エグゼクティブ・リクルート・サービス)。専門知識を持ったコンサルタントが、最適な人材を見極めます。

トランサーチ(TRANSEARCH)

  • 創設:1982年
  • 本部:イギリス・ロンドン
  • 国内名称:トランサーチ・ジャパンアソシエイツ
  • 国内拠点:東京
  • 海外:35か国以上(2020年現在)

トランサーチは経営と人的資源に関する丁寧なコンサルティングを提供し、候補者の発掘は資質と経歴を見抜けるプロフェッショナルが担当しています。

AIMSインターナショナル

  • 創設:1993年
  • 本部:オーストリア・ウィーン
  • 国内名称:AIMSインターナショナルジャパン
  • 国内拠点:東京
  • 海外:50か国以上(2020年現在)

AIMSインターナショナルのヘッドハンティングは、経営層やプロフェッショナル人材に特化しており、経営課題に対して迅速な解決へと導くサポートをしています。

MRINetwork

  • 創設:1965年
  • 本部:アメリカ・フィラデルフィア
  • 国内名称:MRI Japan
  • 国内拠点:東京
  • 海外:約40か国(2020年現在)

MRI Japanは、世界最大規模の人材サーチネットワーク「MRINetwork」に属しており、世界規模の人材サーチに対応しています。

日系のヘッドハンティング会社(大手~中堅)

縄文アソシエイツ

  • 創設:1996年
  • 拠点:東京、大阪(2020年現在)

エグゼクティブサーチといえば外資系というなかで、日系企業にヘッドハンティングの文化を根付かせたのが縄文アソシエイツです。上場企業の役員層への実績も多いです。

東京エグゼクティブ・サーチ(TESCO)

  • 創設:1975年
  • 拠点:東京(2020年現在)

東京エグゼクティブ・サーチはさまざまな業態・業種・職種に対応しており、トップエグゼクティブ層に加え、ジュニアクラスの幹部候補もサポートしています。

島本パートナーズ

  • 創設:1997年
  • 拠点:東京(2020年現在)

島本パートナーズは、人事組織の課題を明確化し、経営者人材のサーチコンサルティングを行なっています。また、入社後のフォローアップやリーダー育成研修も行なっています。

サーチファーム・ジャパン

  • 創設:2003年
  • 拠点:東京(2020年現在)

サーチファーム・ジャパンは、顕在的求職者市場に現れない人材の発掘を得意としています。スキル面だけではなく、行動特性や性格も加味したうえでのスカウトを行なっています。

プロフェッショナルバンク

  • 創設:2004年
  • 拠点:東京・大阪(2020年現在)

プロフェッショナルバンクは技術職のスカウト案件が多く、人材を発掘するリサーチ部隊が候補者リストを探し出しています。求める人材を探し出す「フルサーチハンティング」ほか、「指名ハンティング」もしています。


以上が、ヘッドハンティング会社に出合えるサービスと、有名なヘッドハンティング会社の紹介となります。
なお、エグゼクティブ層・ハイクラス層向けの転職サービスは以下のページでも紹介しています。

スカウトサービスの評価基準について

スカウト型転職サイトの比較表内の評価基準

「スカウト求人の豊富さ」は「企業からスカウト」「提携エージェントからスカウト」に分けて掲載しています。サービスによってはいずれかに特化しているため、取り扱っていないタイプのスカウト求人は「―(ダッシュ)」が表示されます。どちらも3つの星で評価され、算出の根拠は各スカウトサービスがサイト上で掲載している数値または求人検索でヒットする件数となります。
「サービス・機能」は「個別送信オファーも」と「バレ防止」の2つを儲けています。「個別送信オファーも」については、企業側がユーザーに対して大量に自動メールを送付するものではなく、個別に経歴を見て送信する機能があるかどうか、また、それが実用的であるかどうかを基準としています。また、「バレ防止」は、登録した経歴を閲覧できる企業を制限できるか、またはそれに代替する機能・仕組みが備わっているかを基準としています。いずれも、その機能がある場合はチェックマークが付与されます。

比較表右側「得意分野・利用者特性・拠点」などの評価基準

比較表右側「得意分野・利用者特性・拠点」「得意分野・特徴」について、主に年齢層を含め採用企業向け資料・ページなどをもとに作成しています。人によっては大きく重視するであろう特長を中心に掲載しています。


本サイトではより正確なコンテンツ制作を心掛けており、以下のデータなどをもとにコンテンツを制作しています。