転職エージェントを使わない転職活動で気を付けるべきこと

転職エージェントを使わずに転職活動を進めたい、そう考えている人向けに、多くの人が陥りやすい注意点について一通りまとめました。

転職エージェントを利用しない人のおもな理由

まずは転職エージェントを介さずに転職する人のおもな理由について、挙げていきます。
自分がどの理由に当てはまっているか、当てはまっていないかを簡単に確認してみてください。

  • 首都圏や都市部ではないため、付近に転職エージェントが存在しないため
  • 地域に根差した比較的小さな規模の会社への転職を考えているため
  • 一度、転職エージェントに相談したが、紹介できる求人がないと言われてしまったため
  • 転職エージェント自体に何らかの抵抗感がある

転職エージェントを利用しない理由を明確にすることで、より正確な判断ができるようになるかと思います。

転職エージェントを使わずに転職活動を進める方法

次に本題です。転職エージェントを利用しないで転職活動を進めていくおもな方法について説明していきます。なお、転職のやり方自体がそもそもよく分からないという人は「転職の方法マニュアル」がありますので、そちらを参考にしてください。

直接応募型の転職サイトを利用する

もっとも一般的な方法として、直接応募型の転職サイトを利用するものがまず挙げられます。
いくつかメジャーなものをピックアップして一覧にまとめました。

直接応募系公開
求人数
サービス・機能 (無料)得意分野・特徴比較
詳細
こだ
わり
条件
検索
自己
分析
診断
ツール
検討
リスト
検索
条件
保存
リクナビNEXT

132,000

北海道7,200(2024/08時点)


(※RN1)
20代~40代
スカウトメール

※RN1 参照:リクナビNEXTトップページに記載のある数

doda

7,400

北海道1,100(2024/08時点)


(※DC1)
20代~40代
スカウトメール

※DC1 doda求人検索において「応募方法:企業に直接応募する求人のみ」を指定した際の数

はたらいく 少なめ
(高年収:少ない)
20代~40代
スカウトメール 販売・サービス業豊富 Iターン・Uターン 中小企業が中心

キャリア転職サイトtype(旧「@type」) 2,500
20代 30代 40代
スカウトメール 転職フェア

doda」は転職エージェントのイメージが強いかと思いますが、サイト上の公開求人に対して直接応募をすることもできます。
はたらいく」は「リクナビNEXT」と同じリクルート系列ですが、地域求人・中小企業求人に焦点を当てた求人サイトになります。

上の比較表でもわかるとおり、いくつかのサイトは自己分析ツールが用意されています。
たとえば、リクナビNEXTの場合は「グッドポイント診断」というものがあり、簡単な質問に答えるだけで自分がどのような強みを持っているか、客観的に把握することができます。
こうしたツールを利用することで、より回り道のない転職活動が可能になりそうです。

直接応募の転職サイトから応募する際の注意点

採用企業の人事の視点で転職サイトからの応募を見たとき、どうしても「ああ、この人はちょっと違うんだよな」という応募が、エージェントを介した応募と比べて多くなるそうです。
「応募資格」を満たしていない場合もありますし、応募資格を一応満たしていたとしても細かなところでそういった印象を受ける人材からエントリーがあるということがよくあると聞きます。

これを転職者目線に置き換えたとき、効率的な転職活動をするには自分に興味のある会社に絞り込むことが重要になってきます。

それを知るには、さきほど紹介した自己分析ツールを活用する方法もありますし、実際にいくつか企業を受けてみて面接での手ごたえや書類の通過率などを見るのも有効な方法です。
そのほか、あとで紹介する転職サイトのスカウト機能を利用することで、客観的に自分がどのような企業から需要があるのか知るという方法もあります。

スカウト型の転職サイトを利用する

いくつかの転職サイトには「スカウトサービス」や「オファーメール機能」といったものがあります。
通常は求人票に対して転職者がアクションを起こす流れですが、スカウト型の場合は、転職者が自分の情報を登録することで、企業からなんらかのアクションが来るという仕組みになります。
(スカウト機能を持つほぼすべての転職サイトが、登録した情報からは個人を特定できないようになっていますので、今勤めている会社に知られる心配はいりません。)

企業だけでなく提携のエージェントからスカウトも届くサービスもありますが、どうしてもエージェントを使いたくないという場合は、企業からのスカウトのみを利用すればいいと思います(とはいえ、エージェントから話を聞くだけでもそれなりの収穫はあると思いますので、それほど毛嫌いする必要もないかもしれません)。

スカウト機能を有している転職サイトは以下のとおりです。

スカウトスカウト求人の豊富さサービス・機能 (無料)特長比較
詳細
企業から
スカウト
ヘッドハンター等
からスカウト
個別送信
オファーも
バレ防止
リクナビNEXT
20代~40代
利用企業は2万社以上(※RNo1) 書類通過率は通常応募の1.4倍(※RNo2) 特別オファーあり 企業ブロック機能

※RNo1 参照元:オファーページ(ログイン前)

※RNo2 参照元:同ページ(ログイン後、2020年4月〜2021年3月実績)

(2024/06時点)

ビズリーチ(ハイクラス層)
ハイキャリア20代~40代
面接確約オファーもあり 企業ブロック機能 ヘッドハンターの評価が分かる ヘッドハンター気になるリスト機能 1/3以上が年収1000万以上の求人(※BRs1)

※BRs1 参照元:ビズリーチのトップページ

(2024/06時点)

doda
20代~30代 40代 ハイキャリア20代~40代
面接確約オファーもあり 企業ブロック機能

ここで、スカウト機能について補足を加えておきます。

スカウトにはいくつかの種類があります。
それは、

  • 登録した経歴に合わせて自動で送信されるもの
  • 登録した経歴を人事部や提携エージェントが確認し、個別に送信されるもの

の2つです。

この2つはかなり大きな違いで、前者(自動で送られるもの)については、あらゆる人材に大量に送信されていることも多いです。
そのため、利用価値が高いのは個別にそうしんされている後者のものとなります。
上の比較表では「個別送信オファーも」と書かれているものがそれに該当します。

ここで、リクナビNEXTのスカウト機能「オファーメール」について例に挙げてみます。
この転職サイトの場合、自動送信のスカウトと個別送信のスカウトが明確に分かれています。
「プライベートオファー」と呼ばれるものが個別送信のものとなり、より活用しがいのあるものとなります。

なお、実際に個別送信のスカウトが届いたときにも、明らかに本文がコピペっぽいものと個別に送っていることが分かるものが存在します。
この場合、「より自分に向けて送っているんだな」と分かる本文のほうが、企業は興味を持ってくれているんだなと判断できるはずです。

スカウト型転職サイトを利用するうえでの注意

スカウト型の転職サイトを十分に活用するうえで、必ず抑えておきたいポイントが一つあります。
それは、きちんと経歴を登録するということです。

多少時間がかかってしまっても、より自分を魅力的に見せられるように、きちんと強みやスキル、経歴は登録しておくことが重要です。
要点を抑えて具体的な内容にすることによって、より精度の高いスカウト、自分の実力に見合ったスカウトを受けることができるようになるのです。

各企業の求人ページから直接応募する

また、一般的な方法ではありませんが各企業のウェブサイトの求人ページから直接応募するという方法もあります。
受けたい企業が決まっているという場合はこの方法を利用してみてもいいかもしれません。

転職エージェントを利用しないデメリットも一応確認しておく

転職エージェントを利用しないことのデメリットも理解しておいてもいいかもしれません。
今は利用しないけれど今後エージェントを利用してもいいかもしれないという選択肢を残しておくためです。

転職エージェントの無料の転職サポートを利用しないことでどういった面で不便になるかということを挙げていきます。

  • キャリアカウンセリングが受けられない
  • 応募書類の添削をしてもらえない
  • 模擬面接などの面接対策を受けられない
  • 現在の会社の退職アドバイス(引きとめにあった場合の対応の仕方など)を受けられない
  • 市場価値のアドバイスは自分で判断する必要がある
  • 不採用となった場合、どの点が至らなかったかという具体的なアドバイスが受けられない

もちろんこれは人によってはメリットにもなるかもしれません。
特にサポートが必要なく、自らの判断だけで進めたいという人は直接応募のほうがいいという選択も十分にありえるからです。

また、求人の種類(業種・職種など)によってはエージェントに向いていないものもありますので、そのあたりは自分のケースに合わせて利用するかを決めることをお勧めします。

転職エージェントの利用も視野に入れる場合、各エージェントの特長を知り、より自分に合ったサービスを中心に活用していくことが大事です。
たとえば、以下のようなサービスが代表的です。

エージェント系
主な利用者層公開求人数
(各サイト求人検索より)
(募集終了含む)
得意分野・利用者特性・拠点 (更新年月)比較
詳細
マイナビエージェント

北海道支社

(※マイナビのプロモーションを含みます。)
やや若手向け

多め
(※MA1)

20代~30代前半 30代後半~40代
拠点:東京、横浜、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡

厚労大臣許可番号: 13-ユ-080554
※MA1 マイナビエージェントに最新数値

リクルートエージェント

北海道支社

転職者全般

399,900
+非公開求人35万件

北海道8,900(2024/08時点)

(※RA1)
20代~30代 40代 ハイキャリア20代~40代 コンサル職も豊富
拠点:東京札幌仙台宇都宮さいたま千葉立川横浜金沢新潟長野静岡名古屋京都大阪神戸岡山広島高松福岡

厚労大臣許可番号: 13-ユ-010258
※RA1 リクルートエージェントTOPページより。数値は募集終了を含む、採用予定数

パソナキャリア

札幌支店

(前職年収500万以上がメイン)
ややハイクラス

37,900
公開求人は全体の4割程

北海道1,300(2024/08時点)

(※PC1)

年収UP率 61.7%(※PC2)

20代 30代~40代 ハイキャリア20代~40代
素早い対応 管理職 (課長~) 専門職も豊富 拠点:東京大阪名古屋静岡札幌仙台茨城富山岡山広島福岡

※PC1 参照元:パソナキャリアサイト内の非公開求人とは

※PC2 参照元:同サイト内のパソナキャリアの強み

厚労大臣許可番号: 13-ユ-010444

折り多くの転職エージェントを知りたい人は、別途まとめたページがありますので、そちらを参考にしてください:転職エージェントはどこがおすすめ?比較と評判を徹底調査


以上が、転職エージェントを利用しない場合の転職方法・気を付けるべきことの解説になります。
さらに転職サイト(エージェントを含む)について詳しく知りたい場合は、次のページが参考になります:自分にとっての転職サイトのおすすめはどれ?転職者目線で比較しました

また、転職サイトのサービスを比較したい場合はこちらを参考にしてください。

転職を検討している方へ

Q今すぐ転職活動をしようと考えていますか?

はい、そろそろ本格的に転職活動を考えていますいいえ、今すぐではなく、いずれ転職したいと考えてます
YesNo

エージェント系
主な利用者層公開求人数
(各サイト求人検索より)
(募集終了含む)
得意分野・利用者特性・拠点 (更新年月)比較
詳細
リクルートエージェント

北海道支社

転職者全般

399,900
+非公開求人35万件

北海道8,900(2024/08時点)

(※RA1)
20代~30代 40代 ハイキャリア20代~40代 コンサル職も豊富
拠点:東京札幌仙台宇都宮さいたま千葉立川横浜金沢新潟長野静岡名古屋京都大阪神戸岡山広島高松福岡

厚労大臣許可番号: 13-ユ-010258
※RA1 リクルートエージェントTOPページより。数値は募集終了を含む、採用予定数

JACリクルートメント 役員・幹部 マネジメント職 専門職

多め

20代~40代 ハイキャリア30代~50代
管理職 専門職 外資企業求人 海外勤務 拠点:東京仙台さいたま横浜静岡浜松名古屋京都大阪神戸広島福岡

厚労大臣許可番号: 13-ユ-010227

直接応募系公開
求人数
サービス・機能 (無料)得意分野・特徴比較
詳細
こだ
わり
条件
検索
自己
分析
診断
ツール
検討
リスト
検索
条件
保存
リクナビNEXT

132,000

北海道7,200(2024/08時点)


(※RN1)
20代~40代
スカウトメール

※RN1 参照:リクナビNEXTトップページに記載のある数

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スカウト
ヘッドハンター等
からスカウト
個別送信
オファーも
バレ防止
ビズリーチ(ハイクラス層)
ハイキャリア20代~40代
面接確約オファーもあり 企業ブロック機能 ヘッドハンターの評価が分かる ヘッドハンター気になるリスト機能 1/3以上が年収1000万以上の求人(※BRs1)

※BRs1 参照元:ビズリーチのトップページ

(2024/06時点)

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